ようこそ!Nurse Magazineへ。
こんにちは、ナスマガのYUKIです。
ども。お疲れ様です。
皆さんはICUについてどのようなイメージをお持ちですか?
「しんどい。」「大変そう。」「全診療科の勉強なんて無理。」
色々な意見があると思います。
正直、病棟の方からすると「ICUやからって、どうせ自分のことすごいと思ってるんやろ?」と思う方もいるかも知れません。正直、僕が新人の時はICU配属なって独り立ちした時は、一時期天狗になっていました笑。
でも、ICU一年目の皆さん。
全くそんなことありませんよ、全然すごくない。
だから、病棟がすごい?って話でもないんですけど。看護師は看護師でも、領域や担当の範囲が違うので別です。そんな急性期の患者さんがまず入室せず、経験できないから知らないのは当たり前。ICU看護師の皆さん、英語の略語やモニター知ってるだけで、調子に乗ったらだめです。(←一年目の僕のこと。2年目くらいに病棟へ応援に行った時、名前も覚えられないし、回らないし、散々でした。)
患者さんの来院から退院、その後の通院・自宅療養と患者さんの長い生活の中で、それぞれのポイントのスペシャリストなだけなので、誰あすごいって話でもないです。
では、看護学生の方や今働いている方でも、どのポイントでキャリアを伸ばしたいか?
僕が語れるのは、ICUについてなので、それについて書いていきます。
向いている人
急変対応に動じない人、身につけたい人
ICUではいろいろな仕事がありますが、病棟と異なるのは、患者さんの重症度とそれに伴う急変の頻度です。
ICUでお仕事の流れは別で記事あるので参考にしてください↓
繰り返しになりますが、ICUには救急車で運ばれてきた緊急入室の患者さん・病棟で急変した患者さん、手術直後の状態が不安点な患者さんが不定期に入室します。
当然ながら、今から治療を開始する為、入室した時点では状態が不安定で、中にはCPA(心停止)の状態で心臓マッサージをされながら入室します。
すると、看護師は挿管するのか?DC(電気的除細動)するのか?その後原因検索のCTやMRに行くのか?さらに入室した記録をする人、薬剤を作成・投与する人など、多忙を極めます。
これが穏やかに仕事をしている時に急に訪れます。
そんなときでも、動じずに冷静に周りを見て、動ける人・指示を出せる人材が求められます。
患者さんの命がかかっているので、できること・できないことをちゃんと言葉で発せれないとなかなかICUで生きていくのは難しいかと思います。
夜勤疲れたー。今日緊急2件に、急変もあってさ…、仮眠削られちゃったよ。
そんなことはありません。
実際、僕はそんな急変時対応を身に着けたいからICUを希望した組です。
そもそも、僕が看護師になった理由も学生の時に部活の試合の時に、観戦に来ていたおじいちゃんが倒れていて、野次馬だったんですけど、そんな時に心臓マッサージをしている方がいて。人が倒れているのに、自分は何もできないのか…そんな自分を変えたいって思ったのがキッカケでした。
僕も当時は冷静に対応できる正確ではないので、大丈夫かなと思いましたが…、ICUで働きながら色々な急変を経験し、急変時対応のパターンを覚え、定期的なICUの急変時シミュレーションを受けることで、徐々に対応できるようになりました。
自分にはそんなの無理だ…と思ってICUを諦めるのなら、ICUへ行ったほうが後悔しないです。
様々な疾患領域に興味がある方
学生のときの勉強で得意だった、興味のある診療科はありましたか?
僕はやっぱり、心臓が楽しくて循環器が好きでした。心臓が握りこぶしくらいしかないのに、全身に血液を送ってるんだと知った時からです。
ICUにはその病院の全診療科が入室します。私の病院にはNICU(小児のICU)がなかったので、小児もICUへ入室します。
ICUの勉強はたしかに大変ですが、広く浅くというイメージです。
ほとんどが短期入室でICUを退室されるので、内服薬の知識はそこまで深くは勉強しませんし、退院後の知識がある看護師はまれです(僕が知らないだけかもしれませんが…)。
勉強に関しても、参考書は多く出ていますしナースステーションの本棚にある病院もあります。
勉強が嫌いという方にはICUは難しいかもしれませんが、看護師になった以上、病棟でも絶対勉強はあります。範囲は自分の診療科のみですが深い知識までいると思います。
ICUでも勉強のサポートとして、医師からの勉強会や病棟と合同の勉強会が開催されます。
僕も循環器病棟との心臓リハビリテーションの勉強会や、脳血管外科との意識レベルの観察の仕方などの勉強会に参加していました。
なにより、多分全部の病院共通と思いますが、2年目以降になると新人看護師に対して、勉強会を開催しないといけないです。新人に対して、間違った知識を教えてはいえないでので必死に再勉強します。他人に説明することが一番頭に入るので、誰よりも自分の勉強になります。
勉強が好きな方には一番知識を学べる配属部署かと思います。
新人看護師さん向けの記事も書いていますので、よければ参考にしてください。
ICUでのやりがい
やりがいはなんと言っても、回復する過程・結果がしっかり分かる。というところでしょうか。
はじめに重症の状態から治療が開始されるので、そこで自分たち医療者がチームで介入することにより、回復していく過程を支えるのは何より達成感があります。
急変し挿管し、人口呼吸器管理の患者さんが呼吸リハビリの末に抜管できた時。何日も入室していたのに、初めて声が聞けた時は嬉しいです。その後も、誤嚥しないように介助しながら食事をしていて、談笑するのはとても「元気になってよかったな。」と感じます。
関西の病院では、術後短時間に受け持っただけなのに、退院時に僕の名前を覚えてくださっていて、ICUまで挨拶に来てくれたこともありました。そんな時に「ICUでやっていて、よかったな。でも、もしも万が一のことがあった時に動ける自分になろう。」と勉強の励みにもなります。
病棟でもこのようなやりがいはあると思います。リハビリで先週より歩く距離が増えたこと、自分の身の回りの出来ることが増えたことなど。
ICUは患者の受け持ちが最大でも2名なので、密に患者さんに時間を費やすことができます。ここが、病棟とは異なる点かなと思います。
疾患の知識以外にも、人工呼吸器や体外循環などの特殊機器の知識も必要になりますが、自分の知っている知識の量に応じて、出来ることが増えることが何より充実感があります。医師と協議し患者さんが昨日よりも良くなるようにアセスメントしていきます。
向いている人ややりがいについて書いてきました。
ここに該当しない方も、ICUへ行きたいと思っている人はぜひICUでキャリアをスタートさせてくれたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
こちらにおすすめの転職サイト載せた過去記事があるので、見てみてください。