付属病院へ就職。それでもいいの?

ICU知識
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ようこそ!Nurse Magazineへ。

こんにちは、ナスマガのYUKIです。

ども、お疲れさまです。

私はそろそろ一ヶ月の導入研修が終わり来月からは部署へ配属され、本格的に仕事開始。今日まで、臨床では知らない勉強をしたり、グローバルの方とOutlookを使って英語でやり取りしたり、今日に関しては電話でのマナー研修・名刺交換なども学びました。

名刺交換なんて2年前の学会で教授と名刺交換した依頼触るのは久しぶりで、ホコリかぶってました。なかなか直接会う場面はないので、今後交換する機会は減少していくでしょうが、知らないと行けない内容。過去の記憶を呼び起こしました。

そんな、臨床の看護師から離れた生活・仕事をしている私ですが、大変充実した日々を送っています。

今日はそんな仕事関係について、私が学生時代から看護師経験を通して思っていた内容を書いていこうと思います。今、看護学生をしていて就職先に迷っている方は参考にしていただければと思います。

付属病院への就職、それが最善なのか

私は看護大学を卒業後、田舎の大学病院でキャリアをスタートさせ都会の病院で経験し、一旦臨床から離れています。こんな、看護師経験を積んできた私の個人的な見解で書いていきます。

付属病院へ就職するメリット・デメリット

<メリット>

  • 同じ大学の同期がいて初期の交友関係に困らない
  • 大学の友だちと相談し合える環境
  • すでに知っている病院・先輩である
  • 奨学金の返済システムがあり、金銭面で余裕が生まれる

<デメリット>

  • 環境の変化が乏しい
  • (郊外の病院なら)基本給や賞与が安い

みなさんの経済状況はいかがでしょうか?

裕福な家庭・貧乏な家庭個人によってそれぞれだと思います。こと私に関しては裕福な家庭とは言えなかったので、絶賛奨学金を借りて通っていました。

看護師業界では広く導入されていますが、お礼奉公という風土から大学病院では奨学金制度を導入している病院が多いです。また、その地域や所属の病院協会でもこの病院に就職し何年働けば、その分の奨学金いくらかは返済免除にしてくれるというものです。

私の場合もざっくりですが

年間授業料150万✕4年間=600万円(私立)

このような授業料がかかっていました。

ですが、実際は年間100万円の奨学金(附属病院で働けばその分免除)を借りていたので、100万円✕4年間で400万円の返済が免除となり、600万ー400万=200万円で実質大学卒業できたわけです。

学生のうちにこれを決めるわけですが、正直400万は大きくて附属病院の就職の選択肢しかありませんでした。

これが附属病院で働く大きなメリット、奨学金の返済免除です。

もう一つのメリットはなにより、同期の存在です。

新社会人となり、看護師の勉強や人間関係のストレスにさらされるのは正直とても辛い毎日です。私も毎日「しんどい」「辛い」とおもって仕事してました。希望でICUへ行ったくせに弱音の毎日でした。そんな弱音や愚痴を一番共感してくれて、効いてくれるのは同期です。

ネガティブなことを同期は一番に一緒にいてくれるし、何より勉強を頑張ると行ったポジティブな面も一緒に過ごしてくれます。

私のICUでは7人の同期が配属されましたが、1年が立つ頃には3人になってしまいました…。

そこまで残ることができたのは、紛れもない大学から仲良く知っていた同期がいたからこそです。

ですが、田舎から都会へ進出し外の世界を知った自分はまた違う考えも芽生えました。

「あ、附属病院でいた4年間。ぬくぬく育っていたな。」と思いました。

人間関係を0から構築する大変さや、まだ同期と仲良くないなかでも自分ひとりで成長していかなければならない環境というのは、自分を大きく成長させてくれます。

私の場合、田舎から都会へ進出したことで。やはり給与面は確実に上がりました。

具体的には夜勤手当が6000円アップに加えて、ボーナスも上昇しました。

しかし、一年目から附属病院外へ行くことは、私を例で考えると余分に400万円を支払うことになるので、自分の環境をあえて変えるのに400万を支払うのかは自分次第といったところです。

付属病院外へ就職するメリット・デメリット

付属以外へ行くことはまた逆ですね。

<メリット>

  • 知らない土地、病院で新しい環境に身をおける
  • 都会のほうが比較的給与面が高い
  • いままでの実習先でしていない治療、診療科を経験できる
  • 附属病院にとらわれず、自分の進みたい病院で働ける

<デメリット>

  • (奨学金を借りているのなら)奨学金の返済がある
  • 新しい土地での人間関係を構築しないといけない

このような、メリット・デメリットがあります。私の場合、田舎でずっど生活していたので都会へ進出すことはとても不安でした。しかし、東京の最先端の医療を学ぶことは私にとって、たくさんの知識や経験を与えてくれて、私自身成長したと思います。看護の急性期の面で言えば、やはり関東は進んでいるのかなと思いました。なにより、症例数が多く、救急車の件数も多いので様々な疾患を勉強する機会に恵まれます。

加えて、東京は絶対的な看護師人口が多いので優秀な先輩が多かったし、それが当たり前の状況でした。田舎で「ああ、この人にはかなわないな」と思っていた人が普通に1スタッフとして働いていて、精鋭のチームだなと思ったのと同時に、やっていけるかと不安にもなります。笑

でも、上記でも説明してますが、そんな環境で自分の力で独り立ちしリーダーなどを任せられるようになったら、それは大きく自分の成長につながるので、オススメします。

結局、後悔しないために自分で決めろ!

結局のところ、付属病院で行くのもそうでなくても良し悪しはあるということ。

自分の人生なので自分でしっかり考えて答えを出して決めることが一番です。ですが、これだけは言いたいのは、お金が勿体ないからと言う理由で行きたい病院を諦めるのは違うということです。

正直、大学の友だちにもやりたいことがあるから、奨学金を返済しつつ別の病院で働いている友達もいます。

看護師の給料なら、奨学金は返せない金額ではない(無駄遣いをしない前提で)と思いますので、皆さんはやりたい道に進んでいってほしいと思います。


ここまで読んでいただきありがとうございます。

転職の記事を軸に何件か記事にしているのでよければ見ていってください。

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