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t−PA療法
病気がみえる”脳・神経”
今日はt−PA療法について、書いていきます。
t−PAとは?
t−PAとは脳梗塞に対する治療の名称になります。
国家試験勉強でも目にしたことはあるのではないでしょうか?
脳梗塞の早期発症に対して期待されている治療であり、発症の4.5時間以内であれば、薬剤を通してあげることにより、症状が改善します。
使用する薬剤とは?
t−PAとは使用する薬剤の名称になります。
グルトパ®︎注2400万単位
(アルテプラーゼ)
と言います。
血栓を溶解する薬剤であり、この薬剤を溶解し静脈投与することによって、閉塞した血管を開通させます。
簡単にt−PAの効果を解説していこう!
t−PAとは、組織プラスミノゲンアクチベーターの略です。
このt−PAには、血管内の血栓上のプラスミノゲンを活性化させ、プラスミンに変換する作用があります。
そして、プラスミンはフィブリンを分解し血栓を溶解させ、血管を再開通させるのです。
止血の機構を理解していないと、難しいかもしれませんがこの機会に止血の機構(一次止血・二次止血)について振り返ってみてください。
看護
看護を行うにあたって、まずは合併症の理解がとても大切になります。
一番念頭におきたいのは”出血性梗塞”です。
治療の約5〜20%の患者さんに頭蓋内出血が引き起こされると言われています。
ですので、治療後は専門的な治療の実施できる病棟での管理となります。
その代表的なのが”SCU”です。
ストローク・ケア・ユニットの略で脳卒中の専門病棟です。
SCUでは
- 神経学的評価
- 血圧モニタリング
- 症状増悪時の早急な診断(CT・MRI)・治療
を実施していきます。

脳卒中治療ガイドライン様より引用しています。
神経学的評価はNIHSSを用いて評価します。
これは統一の項目となっており、誰が評価したとしても神経症状の増悪に気づくことができるようになっています。
概ね初回評価に関しては、医師は実施することが多いです。
観察の頻度については、密に観察していきます。
t−PA投与中
5分毎に血圧測定を実施。
15分毎の呼吸状態とNIHSS評価、頭痛・嘔気・嘔吐
を観察していきます。
t−PA投与後6時間まで
30分毎の血圧測定、呼吸状態、神経学的評価(NIHSS、頭痛・嘔気・嘔吐)を評価していきます。
t−PA投与後6時間後〜24時間
1時間毎の血圧測定、呼吸状態、神経学的評価(NIHSS、頭痛・嘔気・嘔吐)を評価していきます。
その他
また、その他の合併症としては安静臥床に伴うものが多いです。
t−PA投与後はベッド上での安静臥床となる為、褥瘡や筋力低下、深部静脈血栓症(DVT)に注意する必要があります。
看護師は医師の指示の範囲内で体位変換を実施し、褥瘡好発部位の観察を実施します。
高齢者も多く、臥床により筋力低下が今後のリハビリの進行度に左右される為、MMTを実施する工夫も必要です。今後、安静が解除され徐々に離床を進められる段階となればPTと共にリハビリを実施します。
深部静脈血栓症のリスクもある為、下肢に弾性ストッキングやフットポンプを取り付け、血栓が形成されるのを予防します。
簡単ではありますが、t−PA療法の概要でした。
受け持ちの際は医師の指示へ確認の下実施していってください。
ありがとうございました!!
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