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こんにちは、ナスマガのYUKIです。
ピトレシン(バソプレシン)
循環動態の破綻している患者さん。
ノルアドレナリン(NAD)を使用していても、血圧が指示範囲まで上昇してこない経験は急性期の看護師さんなら経験が1回や2回ではないはずだ。
そんな時に頻繁に使用されるのが、このピトレシン(バソプレシン)。
今日はそのピトレシン(バソプレシン)について、もう一回自分の勉強を振り返っていこう。
ピトレシン(バソプレシン)について
一般名:バソプレシン
商品名:ピトレシン®︎1ml/20単位
このちっこいカクテルがピトレシンだ。
こいつは冷所保存になるので、この記事を読み終えて、明日病棟へいったら、冷蔵庫を確認してみてほしい。

「キンキンに冷えてやがるぜ。」
って言いながら、病棟の床に倒れてみよう。
一瞬で看護部へ呼び出される事間違いない。
ピトレシンでやると怒られるので、是非アイスノンで試してみてくれ。
茶番はいいから、本題へ移ろう。
効果
効果はノルアドレナリンでも、血圧上昇しない時と前置きしているように血圧上昇させる効果がある
それではどのように血圧を上昇させるのか?

血圧を決定させるの要素は覚えていますか?

前負荷と後負荷と心収縮力と…。分からん…。

心拍数!!この4つは覚えとこな。

それやー!!
皆さんも復習しておこう。
それでは、ピトレシン(バソプレシン)はどの因子に属するのか?
それは後負荷だ。
ピトレシンは血管平滑筋や心筋、腸管平滑筋に存在するバソプレシンV1a受容体に作用する。また、その他にも腎臓にも存在している。
これらの存在するバソプレシンV1aに作用することで、血管収縮作用を示し、結果、血圧上昇につながるのだ。
そして、この血管収縮による作用はレニン分泌を促進させることにより、RAAS(レニンーアンジオテンシンーアルドステロンーシステム)を活性化。
RAASが活性化することにより、腎尿細管でのNa再吸収の促進と腎集合管での水利尿の抑制による体液貯留も血圧上昇の一因となる。
とまぁ、細かく書いてはみたものの、血管収縮作用があることが重要なので、それだけは抑えておいておこう。
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使用方法
薬剤作成の組成については、ピトレシン1Aと生理食塩水19mlで20mlシリンジに吸引し、合計20mlにすることが多い。
それぞれの病院で組成については確認してほしい。僕の場合は大学病院・救命センターともにこの組成であった。
このようにカクテルを作成することによって、1mlに1単位のピトレシンが含有される計算になる。
NADでは血圧が上昇しない場合に使用することが多く、医師の指示にしたがって、1〜2ml/hの速度で開始する。
前述したが血管収縮作用が強いため、四肢抹消の冷感による皮膚トラブルに注意が必要だ。自分の経験としては、舌の先が色調不良になることが多い。このスキンテアには十分い注意使用。
いかがでしたか?
簡単ではありますが、使用頻度の高いピトレシンを勉強してみた。
医師の指示にしたがって、取り扱ってほしい。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
こちらにおすすめの転職サイト載せた過去記事があるので、見てみてください。

それでは、ありがとうございました。
ご自愛ください。
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