フォレスター分類?知らんなヤバイ!じゃあ今知れば大丈夫!心臓血管外科・循環器内科看護師の基本のき。

ICU知識
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今日はフォレスター分類ついてです。

看護師にとて、”循環”は切っても切り離せない関係です。

『循環を制するものは、看護を制す!』

ちょっと盛りすぎました、もりもりやわ。

でも。それだけこれは大事なので是非勉強しましょう。

フォレスター分類って何なん?

参考文献

はじめに

フォレスター分類は主に心不全の治療の鑑別に使用します。

心不全とは心臓のポンプ機能が働かず、身体症状が現れることです。

大きく分けると”心臓自体の力”と”送り出す血液の量”が少ないか過度に多いかこの二つです。これを4つに分類して治療の選択を分類したのがフォレスター分類です。

それでは、go to フォレスター分類!!

フォレスター分類とは?

フォレスター分類とは、何でしょうか?

フォレスター分類は通常では判断することができません。

カテーテル検査や、ICUではスワンガンツカテーテルを挿入することで分類することができます。

※PCWP(肺動脈楔入圧)は医師がSGカテーテルのバルーンを膨らまさないと測定できません。

スワンガンツカテーテルとはこのような機械です。

スワンガンツ・サーモダイリューション・カテーテル | エドワーズライフサイエンス

このカテーテルを首にある静脈から挿入し、先端を上大静脈→右心房→右心室→肺動脈の手前まで挿入することで、圧を測定することできます。

カテーテルの先端にセンサーがついているので、そこで感知します。スワンガンツ・カテーテルを挿入し病棟で測定する際は、医師が先端のバルーンを拡張させ、一度肺動脈の交通を遮断します。そうすることで圧を正確に測定することができます。(通常の挿入中はこのバルーンの空気は抜いた状態で管理します。血流が長時間途絶えてしまいますからね。)

フォレスター分類は以下のような分類を示します。

最近手書きのアプリを導入したので、汚いのはメンズだからということでご愛敬…

フォレスター分類を知る中で、CI(心係数)PCWP(肺動脈楔入圧)が重要になります。

それぞれ解説していきましょう!

CI(心係数):インデックス

CI(心係数)は病棟では『インデックス』『CI シーアイ』と呼ばれて申し送りをします。それはCI:Cardiac Indexの略だからです。

それではCIはどう定義されるのか?

CI=CO÷体表面積

で表されます。

CO(アウトプット)は心拍出量ですので、心拍出量を体表面積で割ったのが心係数になります

※ちなみにCO(心拍出量)は1分間に心臓が全身に血液拍出す量です。正常の成人の1回拍出量は70ml程度ですので、そこに脈拍数成人で70回とすると、約5L程度ですね。

それでは、上の図に戻ってみてください。

2.2が分類の基準となっています。

数字が大きいほど拍出できるようが大きいので、2.2が抹消循環を保つことのできる最低限必要な圧を示しています。

よって、CI:2.2を下回ると、抹消循環を維持できない状態。

つまり、抹消循環不全になります。

後負荷関連の記事です

心収縮力関連の記事です

PCWP(肺動脈楔入圧

PCWPは図の右上の位置(肺動脈の入り口)で測定することができます。バルーンを膨らませることで測定することができ、肺動脈をバルーンで閉じることによって、その先にある肺血管を通じて、左心房圧とほぼ同じになると言われています。

PCWP(肺動脈楔入圧)≒平均左房圧≒左心室拡張末期圧

このような式が成り立つので、どれだけうっ血しているかの指標となります。

PCWPの正常値は5〜13mmHgになります

分類により治療の選択

それでは、分類による治療をみていきましょう。

フォレスター分類の図にもある通り4つの治療群に分けらます。

  • Ⅰ群:正常
  • Ⅱ群:肺うっ血
  • Ⅲ群:抹消循環不全
  • Ⅳ群:肺うっ血+抹消循環不全

I群 CI:2.2以上 PCWP:18未満

Ⅰ群は正常になるので、特に治療介入の必要はありません。

Ⅱ群 CI:2.2以上 PCWP:18以上

Ⅱ群は肺うっ血になるので、送り出す力はあるが、過度に水分が貯留してしまっている状態です。過度に溜まった水分を排出する為に、利尿薬を使用。また、血管拡張薬を使用し血液を通りやすくし治療を行います。

利尿薬は単発でラシックスの静脈注射を行うことが多いです。1A(20mg)をIVして、尿として排出すると改善することが多いです。血管拡張薬はニトログリセリンで動静脈を拡張させ、負荷をとります。

Ⅲ群 CI:2.2未満 PCWP:18未満

Ⅲ群は抹消循環不全です。CIが低く送り出す力が弱いのに加えて、PCWPも低いのでそもそもの送り出す水分が少ない状態です。その為にまずはCIに対して循環作動薬を用い、PCWPに対し補液を行います。それでも、循環が保たれない場合に補助循環を考慮します。

循環作動薬には以前に紹介した、”DOB(ドブポン)”を使用しβ刺激薬によって心収縮力をあげることが多いです。補液に関しては、電解質に注意しながら、細胞外液を補正します。補助循環はまずはIABP(大動脈バルーンパンピング)やPCPS(経皮的補助循環)を使用します。

Ⅳ群 CI:2.2未満 PCWP:18以上

Ⅳ群は肺うっ血+抹消循環不全です。心臓から送り出す力も低下し、尚且つ過度に水分が貯留している状態です。これが一番重症な状態です。早急に循環作動薬を使用し、血管拡張薬を使用しなければいけません。Ⅲ群と同様に改善が乏しければ、補助循環を考慮しなけれいけません。

ここにいたる方は重症な例ですので、最悪のケースを想定し補助循環も使用しなければいけないと考えて行動した方が無難かなと経験則で思います。


以上、フォレスター分類の簡単な説明でした。

これを読んで勉強を始める、きっかけになれれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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