ようこそ!Nurse Magazineへ。
こんにちは、ナスマガのYUKIです。
「ドブ…」と打っていたら、予測変換の一番に「どぶネズミ」が出てきて、笑ってしまいました。
そんな言葉変換したことあらへん…
今日もICUで頻繁に使用する薬剤について書いていきましょう。
ドブポンって何なん?
ER/ICUの薬剤121
参考文献です。
それではいきましょう!
ドブポンってご存知ですか?
新人の方は聴き慣れないかもしれません。
基本知識
ドブポンはDOBと略されます。
一般名:ドブタミン塩酸塩
商品名:ドブポン®︎注0.3%シリンジ 150mg/50ml静注製剤

こいつですね。
中はシリンジが入っていて、内筒と接続するだけで使用できます。
作用・効果
それでは、作用をみていきましょう。
作用はβ1刺激作用により、心収縮力が増加し血圧を上昇させます。

β1刺激作用って何よ。分かんないよ。
まずはβ1の意味ですが、β1受容体を指しています。
β1受容体とは、心筋細胞に存在します。
そのβ1受容体は作用するとアデニル酸シクラーゼを生成します。
このアデニル酸シクラーゼはATPをcAMPに変換します。

ATP?cAMP?あでにるさん…
正直この辺は理解しなくでもいいと思っています。
ATPはアデノシン三リン酸の略
cAMPはサイクリックヌクレオチドフォスフォジエステラーゼの略
『はっ?』
ですよね。
大事なのは、cAMPが増加すると心収縮力と心拍数が上昇するということ
β1受容体が刺激されると、ATPというエネルギーの元となる物質はcAMPに変換される。
そしてそのcAMPの作用が強くなる
=心収縮力と心拍数が上昇
ということです。
少しわかりにくいですね。
イメージはβ1を刺激すると、心臓がよく動く。です笑
観察項目(OーP)
それでは一体何に注目すればいいのか?
まずは、作用である心収縮力・心拍数。
ここに注目してください。
DOBを使用する場面は、血圧の低下時だと思います。
心不全の患者や術後LOSを呈した患者によく使用します。
実際に血圧が上昇しているか観察してください。
モニターでの心収縮力の数値は、フロートラックモニターやスワンガンツカテーテルを使用しなければ見えませんが。挿入されている場合は凝視です。
それと注意すべきはこのようなカテコラミン製剤に多い。
不整脈の誘発です。
モニターの回数だけでなく、リズムにも注意。
PACやPVCが出現していないか観察してください。
以上、簡単ながら、DOBについての説明でした。
COVID−19に負けず、一緒に頑張りましょう。
1処置1手洗い!!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
こちらにおすすめの転職サイト載せた過去記事があるので、見てみてください。
こちら総合ブログサイトのフォローどうぞよろしくお願いします。
コメント