ようこそ!Nurse Magazineへ。
こんにちは、ナスマガのYUKIです。
ども、お疲れさまです。
今日はお久しぶりに疾患の知識について
横紋筋融解症について、書いていきます。
看護師の僕の理解している範囲で記載していきます。
今後受け持った方は主治医へ確認しつつ、自分でもアセスメントして看護していってくださいね。
横紋筋融解症って何なん?
概要
”横紋筋”とは何なんでしょうか?
横紋筋とは?
- 心臓を動かす”心筋”
- 体を動かす”骨格筋”
以上の二つに分けられます。
これらの筋肉が、怪我などの外傷や薬剤が原因で壊れてしまう疾患です。筋肉の中にはミオグロビンと呼ばれるタンパク質が存在するが、説明したことが原因でミオグロビが血液中に大量に流れ出してしまいます。血液中にミオグロビンが流出することにより、腎機能が低下し、重症例では死にいたることもあります。
症状
主な症状は以下のようなものがあります
- 手足の疼痛やしびれ
- 筋力の低下
- ミオグロビン尿(赤褐色の尿)
- 尿量低下(腎不全に伴う)
- 不整脈(CK上昇、K上昇に伴う)
これらはすべてミオグロビンが血中に流出することに関連した症状です。最も重要なのはミオグロビン尿であり、特徴的な赤褐色の色の尿が観察されます。
ICU入室した横紋筋融解症患者にはよく認められ、治療後も続くようであれば医師へ報告することがあります。
横紋筋融解症では、筋肉が破壊されていることの指標として、CKやAST・ALTなどの上昇が認められます。また、他の上昇に関してカリウム・リン・カルシウムも上昇すると言われています。これらに関連し不整脈が出現することがあるため、注意が必要です。
また、ミオグロビンの上昇により腎機能が低下し、尿量が低下することもK上昇のリスクがあるため尿量の観察は必須になります。
治療
治療はまずは横紋筋融解の原因を取り除くようにします。
被疑薬を中止し、今回入室した疾患に関してのアプローチを実施します。外傷であれば形成外科などのコンサルトし、手術後ICUへ入室するこがほとんどです。
そして、血液中のミオグロビンを体外へ排出させるようにハイドレーションを実施するためにメインを開始します。その際に尿量は確保できているかを観察します。腎機能がすでに低下している段階であれば、メインを入れても尿として排出されません。その際は血液透析を実施する必要があるので、ICU看護師はBA(ブラッドアクセスライン)の挿入の準備をする必要があります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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